東京都渋谷区
オフィス内壁面
東京渋谷にてリニューアルされたランドマークビル内に入居するIT企業。このオフィス空間内にアイチ金属の壁面部材が採用されたのは2020年のことです。これは、アルミ複合板の表面にVeroMetalをコーティングして、様々なテクスチャを演出したアイチ金属の技術です。 もともと、このオフィスのデザインを担当した大手ゼネコンの担当者が、弊社が展開しているVeroMetalのDIYキット版を使用してご自身のケータイカバーでいろいろお試しになったのがきっかけでした。これは面白い、ということで、壁面に使用される部材の製造依頼がアイチ金属にきたのです。とはいえ、簡単な案件ではありませんでした。
凹凸とメリハリ。
求められたのは、かなりテクスチャの強い、むしろだいぶモリモリとした金属質感でした。当初は、下地で凹凸を作ってから塗ってみたんですが思ったほど強いメリハリにならない。そこで、塗って磨いたものの上からさらに粘土状にしたVeroMetalを手で叩きつけて盛りを作った後に磨き上げることで、質感を作っていきました。 実は、この時この塗装工程を担ってくれたのが、VeroMetalパートナー企業の有限会社清水塗装工業さん。実はこの会社、ペンキ分野では日本一の称号を持っている凄腕で、この時の施工会社でもあった大手ゼネコンが頼りにしている施工会社さんでもあります。アイチ金属では、こうしたVeroMetalの研修プログラムを通して全国100社を超えるパートナーがおり、さらに、こうした企業と連携した施工対応強化を2021年よりスタートさせています。
膨大な量のサンプルの数々
今回は、我々にとっても未知の領域が多く、サンプルを自前投資として作れた社内体制が大きかったです。結果的には、とにかくたくさんのサンプルを作りイメージをすり合わせただけでなく、発注側の方々も弊社に滞在し、何度も試作を繰り返したことでVeroMetalへの理解が深まり、コミュニケーションがスムーズにできたことがあげられます。 最終的には、オフィス内壁面、社長室、会議室などに金属塗装と加飾を盛り込んだ壁材として企業の新しい歩みを彩ることができました。様々な人たちのアイデアを、多大なる協力のもとで仕上げられたプロジェクトになりました。
