CASE STUDY 30
PLACE
アイチ金属
OVERVIEW
技術事例
トップコート剤の効果検証。
弊社が2020年ごろまで使用していたトップコート剤は、品質にはなんの問題もないものの、多様な表面加飾処理を行う弊社ニーズに対して塗膜硬度が柔らかく、塗膜に擦り傷が発生しやすいという課題がありました。もちろん、すべて工程内で発生することであり、最終仕上げを施した納品物に問題はありません。しかし、工程において計算した加飾が起きにくくなり、加工の手間がかなり必要になっていたことから改善に対して研究を続けていました。 そこで、塗膜硬度がより高いものを複数同時に実証実験していきました。さまざまな方法を実践しましたが、重要だったのが冷熱サイクル試験です。これは、高温と低温の水に交互につけていくプロセスで、試験としては非常にシンプルなものです。ただ、途中経過を判断しながら、試験の時間や回数を変えるなど根気を必要とします。
トップコートからの業務効率向上。
複数種類の素材、トップコート剤などを試した結果は一目瞭然でした。異なる種類で、想定した通りの結果となりました。用意した材料は、黒皮鉄板、SUS304鉄板、それぞれ20枚ほど。塗装膜厚なども細かく測定しながら、塗膜ごとにどのような変化があるかなども細かく調査しました。 結果的に、新しいトップコート剤の採用と、その材料をベースにした工程管理面でのアップデート、技術面でのアップデートを実施。現在ではすでに導入を終え、高い効果を発揮しています。