CASE STUDY 36
PLACE

愛知

OVERVIEW

技術事例

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ガラス手すりと固定方法

今日現在、アイチ金属が施工する「ガラス手すり」のガラス固定する方法には、4つの方法があります。1つ目は、ガラス固定方法として「ポイントフィックス」と呼ぶ丸い固定金物とフラットバーで固定する方法、2つ目は窓枠に用いるサッシのように「コの字」に組み上げた金物と押さえ縁をビスで固定する方法。3つ目は、厳密な精度によって作られた枠を構築し、そこにガラスを入れ込む方法。そして4つ目の方法として、弊社が開発した「ALGRID」です。 3つ目までの方法は従来からあるものです。どちらも歴史があり、さまざまなメリットがあります。ポイントフィックスは意匠性が高く、意外性があり好まれます。サッシ枠に関しては、意匠性は落ちるものの安全性が高く、広く社会に普及しています。しかしながら、どちらも現場における作業難易度が少々高く、また応用がききにくいというデメリットがあります。サッシ枠に関しては、設置自体は容易ですが、ガラスを押える「押さえ縁」が最後にはめられるため、0.5mmの精度の違いで押さえ縁がハマらないということが出てきたりするのです。

「ALGRID」開発の経緯。

結局のところ、ガラスを固定する金物類最大の難点は「現場での加工柔軟性」が乏しいことにあると、我々は考えていました。現場において臨機応変かつ柔軟に、とはいえしっかりと最高の品質で対応できる、というガラス固定のアイテムができないだろうかと考えたのです。どんなものにでも使えればなおよしです。こうして「ALGRID」の開発がスタートしました。 結果的に形状的には一本のバーが最終形態となりました。ただし、そこには複合的なアイデアが用いられています。機械部品の技術を応用し、押さえ縁をビスを使わずに固定する方法にしたことで意匠性が加わり、さらには好きな長さにカットでき、失敗してもリカバリーが可能であることなどをすべて実現しています。ALGRIDはそれらのすべてを叶えてくれます。

「ALGRID」の可能性。

すでに、我々は多数の現場において「ALGRID」を活用してきました。基本室内用の部材ですが、押さえ縁のビスが見えないためサッシ枠そのものが美しくなります。一本のメタルバーによってガラスが枠取りされているような印象を与えることから、建築デザインの意匠性にもしっかり貢献できます。 なにより、現場で自由に好きなサイズに切断しても、ビスの穴あけやネジ山を切る作業などが無く、容易である点は特筆すべき機能でした。これによって、我々の現場作業者が抱えていたガラス設置に関するストレスが大幅に軽減されたのです。2022年末2月には「ALGRID」の公式オンラインストア(下記、サイトのトップ画面画像からオンラインストアへいけます)もスタート、ぜひ皆さまにもご愛顧いただければ幸いです。