CASE STUDY 16
PLACE

愛知県名古屋市

OVERVIEW

ベンチ&階段&門扉

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気づきのあるメタル。

どこか歴史ある建物のようでいながら、すべてが計算され尽くしたモダンさ。それでいて、部分的な意匠には伝統さえ感じられる仕上がりが見受けられる本案件は、その独特な存在感と周囲に馴染みながらもモダンジャパニーズの極みともいうべき佇まいがある物件への関わりでした。 弊社が手掛けたのは、門扉、階段、手すり、ベンチなど、パッと生活の中で毎日使用する様々な箇所に、全体の佇まいに調和した意匠性が施されたアイテムでした。この案件においては、とにもかくにもどこかレトロでモダンな意匠性が特長的です。

木材とメタルと意匠性

当物件において特に印象的だったのが階段手すりです。独特なデザインに素材感、流麗なフォルムと金属の素材活用が大変美しく、すっきりとした形状でありながら素晴らしい存在感を誇っています。もともと歴史ある住宅のリフォーム案件として、今ある家のテイストを最大限に活かす仕様となっており、大変勉強になりました。 かなり細身のスチールと、最終仕上げ部分の湾曲など、加工作業は非常に難易度が高いものでしたが、職人冥利に尽きる案件であったと実感しています。実際に、家に設置された時にも、その存在感は見事であり誇らしく感じました。

ベンチへのいざない。

ポイントとしてのメタルの存在が、家全体の印象を引き締めたり、ちょっとしたベンチのようなアイテムに信頼感をもたらすことがあります。長持ちする、という金属のメリットと、意匠性を保つことができるというメリットに加えて、家主のちょっとした意図のようなものを醸し出すことができます。 本案件においては、その部材に明瞭な役割があり、耐久性と意匠性の双方に気を配りました。壁面が石素材、床がタイル素材、ベンチの背中には木材が用いられ、そこに、スチールで特殊な表面処理加工を施しどこか石のような表情をしたメタルが取り付けられベンチとなっている様は、インパクト抜群でした。